巫女さん

2017年11月 9日 (木)

美人巫女(?)逃走する

 

「おっ巫女さん、インコと電話か」

「羽で操作は無理でしょ」

「浮かん顔やな」

「『いいエステあるんだけどいかないっ?』って」

「勧誘やないか」

「しつこいんですよねぇ」

「ちょっとした友達やろ?」

「年に一回しか話さないくらい」

「本当に親しかったらそんな電話してけぇへんわ」

 

「エステなんて興味ないんですけどねぇ」

「はっきり言うたれ」

「なんて?」

「ワシを誰やと思うとんねん」

「ワシって・・・」

「聞いて驚くなよ?」

「ほうっ」

「こう見えて『奇麗な巫女さん』て言われとんねんぞ」

「エーッ!そ、そんな・・・」

「驚いたか、ふっふっふ・・・」

「なんで自分で驚かなあかんのですかっ!」

「エステなど無用じゃ、立ち去れっ!」

「電話なんですけど」

「まぁ二度と電話してこんやろ」

「おかしくなったと思って・・・おいっ!」

 

「しかし、ほんまに『奇麗な巫女さん』て言われとったやないか」

「オッサンが写真撮ってたからですよ」

「弟子が一人しか来てなかったのは残念やったな」

「なんで?」

「シスターズが6人来たら全員そろって変身ポーズ」

「変身せなあかんのですか、私ら」

「ミコリ~ンセヴンッ!」

「エエッ!」

「ミコリンレッドにミコリンホワイト・・・」

「ほうほう」

「ミコリンポテチ」

「?趣旨が違うような・・・」

「ポテチの食い過ぎで2kg太った」

「ハハハ・・・って私やないですかそれっ!」

 

「痩せのドカ食いもええ加減にせーよ」

「やめられない止まらない」

「胃が痛い言うとったやないか」

「ウッ、そ、それは・・・」

「医者に行け」

「『次は胃カメラねっ』って言われたから行きません」

「正看護師ともあろうものが、あ、おい、逃げるな」

「ヤダーッ!」

「やれやれ」

 

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2017年10月19日 (木)

師匠になった巫女

 

「もしもしオッサンですか?」

「違います」

「エーッ!」

「いちいち驚くなや」

「いや驚くでしょう、今の」

「そちも存じおる若い住職」

「尼さんですね?」

「同じ22歳でありながらそちよりずっと落ち着きがあるぞ」

「じぇじぇじぇっ!」

 

「その海女さんやないやろう」

「でもアマって言いますよね?」

「住職が海に潜ってどうすんねん」

「住職のアマってどういう字なんですか?」

「尼崎の尼や」

「尼崎といえば歌がありましたね」

「ん?」

「あまがーさぁあきぃ~♪」

「天城越えやそれっ!」

「違いましたか」

「天城峠のアマは天照大神の天やぞ」

「じぇじぇじぇっ!」

 

「そういえば某神社の礼大祭、ネットに画像上がっとったが」

「ほう」

「知らん巫女さんが神楽舞うとったな」

「あぁ弟子ですわ」

「で、弟子?」

「私は△神社に行ってたんで」

「どうりで『カワイイ巫女さん』なんて書いてあるはずや」

「そうでしょう、ふっふ・・・どーゆー意味ですかそれ」

 

「いつの間に弟子ができたんや」

「小学生から大学生までズラリと」

「師匠やないか」

「ふっふっふ・・・まぁ人はそう言わはるかもしれませんね」

「弟子たちもゆうとるで」

「なんて?」

「『うちの師匠、こけしやねん』って」

「なかなかいませんからね、こけしの師匠…なんでやねん!」

「じぇじぇじぇっ!」

 

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2017年10月 2日 (月)

ドタマの痒い巫女

 

「あ、オッサン、ドタマ痒いわぁ」

「巫女ともあろうものがドタマってどやねん」

「え!頭のことドタマって言いません?」

「言うけどマイナスイメージの強調やぞ」

「そうなんですか?」

「ドアホとかド厚かましいとか言うやろ」

 

「じゃあダイヤル電話の使い方わかります?」

「なんの話やねん」

「サザエさんとかに出てくるの、実物見たことないんですよね」

「そらまぁ22歳やからな」

「電話の前はモールス信号ですよね」

「電信か?」

 

「オッサンの時代はモールス信号ですか?」

「なめとったらあかんぞ。ワシらの時代は烽火じゃ」

「えっ!ノロシでラブレターとか送ったんですか?」

「なんで公開プロポーズみたいなことせなあかんねん」

「分かった!伝書鳩でしょ。伝書鳩ってよくないですか?」

「鳩飼うの邪魔臭いわ」

 

「こないだ鳥を買いに行ったんですよ」

「話飛ぶな」

「台風で電車が止まってるかもしれないので自転車で」

「なんでそんな日に行くねん」

「下り坂なのにペダルをこがないと前に進まないんですよ」

「せやからなんでそんな日に行くねんな」

「インコを飼おうと思って」

「鳩ちゃうんかい!」

 

「インコにも色んな種類あってぇ、どれがいいですか?」

「知らんがな」

「セキセイインコにしたんですけどね」

「買うてんのかい!」

「台風の日は風が強いからまたねってなったんですけど」

「100%意味不明や」

「後日買ったんですよ」

「さよか」

「名前が大福」

「餅やないかい」

「やっぱり小より大の方がええやろってことで」

「ワシ、帰るわ」

「エ!?帰るんですか?」

「ドタマ痛なってきたわ」

 

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2017年8月15日 (火)

こけし巫女、子供に説教する

 

「オッ花火大会で暴れた巫女さん」

「自転車専用レーンを走ってただけなんですけどね」

「そんなとこでマラソンするなや」

「そうですねぇ、やっぱり・・・いや自転車でですよ」

「普通やないか」

「なのに原付のオッサンが『自転車は車道を走れっ!』って」

「ハゲのオッサン?」

「メットかぶってたんで・・・」

 

「で、花火は見れたんかい」

「それが、隣で見てた家族の子が石投げてきて」

「何さらしとんじゃこの糞ガキッ!」

「まぁ背中やったんで『止めてねっ』て」

「何でゆうたれへんねん『親呼んでこいっ!!』って」

「隣にいますがな」

「だったら安心」

「ところが、今度は顔めがけて投げてきたんですよ」

「花火と一緒に打ち上げたれ」

「ボーンッ!・・・って、あかんでしょさすがに」

 

「親は注意せぇへんのかい」

「『お姉ちゃんのせいで花火見れなくなったでしょ』って」

「おるおるそーゆー親」

「私が子供の頃は怒られましたけどねぇ」

「親が人のせいにしとるから反省せぇへんわ、そのガキ」

「謝りませんでしたし」

「叩かれるの我慢するより謝る方が度胸要るしな」

「上から目線で見てた相手には特に」

「ガキに上から見られとったんかい」

「そうそうコケシなんで・・・なんでやねん!」

「まぁ悪いことしたとは思うてへんやろな」

 

「かといって花火と一緒に打ち上げるのは行き過ぎや」

「やってませんって」

「行き過ぎた体罰は被害者意識が加害者意識を押しのける」

「なんで分かるんですか」

「ワシを誰やと思うとんねん」

「オッサン」

「ただのオッサンちゃうぞ」

「ハゲやないから・・・あ、足の短いオッサン」

「ふっふっふ・・・それだけと思うなよ」

「前向きですね」

「こう見えて昔は子供やったんや」

「エーッ!生まれつきのオッサンやなかったんですか!!」

「そんな奴おらんやろ」

 

「で、親に打ち上げられましたか?」

「親やない。中学の担任にやけど全治三カ月や」

「着地に失敗したんですね?」

「花火になんの初めてやったしな」

「否定しませんねぇ」

「で、校長が担任連れて謝りに来て、すっかり被害者気取り」

「オッサンが原因作ったんでしょ?」

「友達に殴る蹴るの暴行」

「ワルですねぇ」

「そやねん」

「札付きの悪ガキやないですか」

「札は付けてへん。邪魔やし」

「そこは否定するんや」

「突然やし何で花火にされんのか分からんかった」

「えっいきなり打ち上げですか」

「反省する間もなかったな」

「ちょっとは反省した方がええですよ」

「せやな」

 

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2017年7月24日 (月)

巫女さん大暴れⅡ

 

「暑いですねぇオッサン」

「おぉ、巫女さん、燃えんようにせなアカンで」

「燃えはせぇへんでしょ」

「メガネがレンズになって燃えるやろう、木製やし」

「誰が木彫りなんですか」

「こけしやろ?」

「似てるって言われますけどぉ~」

 

 

「また大暴れしたらしいやないか」

「『また』とちゃいます」

「銀行強盗とは大胆な」

「強盗って、盗られたんはこっちの方ですよ」

「盗られたって、銀行でかい」

「ATMから通帳が返ってけぇへんし食われたっと・・・」

「奈良の鹿やあるまいし」

 

「叩いたら警報が鳴ってどどっと人が」

「警官隊や」

「なんで警官隊が待機してるんですか」

「ちょいと出ました私が~あ~」

「何なんですかいきなり」

「河内のオッサンが集団で登場」

「なんで銀行で河内音頭なんですかっ!」

「ちょっと早めの盆踊り」

「ちゃいますって、ア~ッ!」

 

「お、今の雄叫びはターザン?ターザンが助けに来たのか」

「なんでターザンが出てくるんですか」

「密林の王者ターザン」

「密林にATMあったらおかしいでしょ」

「おかしかったら笑え」

「ギャハハハ・・・いや、そーゆーことやなくてですね」

 

「するとあれは・・・巫女ガラス?」

「ヤタガラスなら聞いたことありますけど・・・」

「ヤタガラスは脚が三本。しかし巫女ガラスはなんと!」

「なんと?」

「メガネかけとる」

「ちょっと待ってくださいよぉ」

「その声を聞いた者は恐ろしいことになんとっ!」

「なんと?」

「いつか死ぬ」

「エッそれは・・・いや当たり前やないですか」

 

「かぁ~」

「おっ白ガラス」

「なんで白ガラスやねん」

「オッサン白髪多いし」

「放っとけ」

 

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2017年7月 6日 (木)

雨にも負けずクレームにも負けず

 

「おっ、巫女さん、エライ雨やったのに自転車か」

「ずぶ濡れですよお蔭さんで」

「巫女さん軽いから流されるんやないか思たで」

「ふっふっふ、こう見えて泳ぎは得意です」

「こけしやから?」

「そうそう、こけしは水に浮くし・・・なんでやねん!」

「こけしの国からやってきた」

「どこにあるんですか、こけしの国って」

「中学校の隣らしいで」

「なんでそんなとこに・・・私の家やないですかっ!」

「全国のこけしマニア大集合」

「そんなに広くないです」

 

「神社のイベントあったらしいけど何したん?」

「今回はちまきを売っただけですわ」

「ちまき?」

「『なんでちまきなのっ』ってオバハンにも言われましたわ」

「ようオバハンに絡まれるなぁ」

「神様が下さったゆう逸話があるんですけどね」

「教えたった?」

「そしたら『ちまきでないといけないのっ』って」

「神さんがたこ焼き焼いとってもなぁ・・・」

「何でちまきやったんかは私も知らんのですけどね」

「訊いたらええやん」

「誰に?神様に?」

「神と交信するのは巫女の役目じゃ」

「どの神様か知りませんもんで」

 

「自分で神社作りいや」

「自分で?」

「痩せ神様をお祀りしてやな」

「や、痩せ神様?」

「ダイエット成功祈願」

「ちょっとよさげですね」

「目指せ45㎏」

「なんで45・・・私の体重やないですかっ!」

「全国から大デブ小デブ大集合」

「す、凄い映像が・・・」

「頭抱えてる場合か、ちまき売らんかい」

「それ食べて太る人いたらどうするんですか」

「慌てず叫べ」

「なんて?」

「たたりじゃっ!痩せ神様のたたりじゃあっ!!」

「なんなんですかそれは」

「痩せ神家の一族」

「話が無茶苦茶やないですか」

「まぁ水に流せ」

「・・・・・・・・・・・・」

 

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2017年6月14日 (水)

土はなくともスズメバチ

 

「おっ巫女さん、どこ行っとってん」

「土を買いにちょっとね」

「おぉ、とうとう土に生きる決意をしたか」

「この辺の園芸ショップに売ってないんですよねぇ」

「そんなとこに行くからや。不動産屋に行かんかい」

「え?ベランダ菜園なんですけど」

「なんじゃそら」

 

「でもキノコは許せないんですよねぇ」

「なんでやねん」

「私が育ててたトマトにしめじみたいのが」

「ええやんシメジ育てたら」

「ダメです」

「しめじ旨いやんか」

「おいしいですねぇ・・・いやっ!許しません、キノコは」

「自分もエノキに似てるくせに」

「エノキ!?もやしとか牛蒡とかは言われたことありますけど」

「頭がないやん、もやしや牛蒡って」

「エノキは束ですやん」

「一本エノキ」

「鍋の残り物やないですか」

「榎田独歩」

「国木田独歩でしょう」

「元気ですかーっ!」

「それイノキ」

 

「ところがベランダに蜂が巣を作ろうと企んでるみたいで」

「陰謀や、けしからんやないか」

「ほしたらこの間、雀が飛んできたんですよ」

「雀?何しに?」

「それがですねぇ」

「ほうっ!」

「パクっと蜂を食べたんです」

「ヘーッ!」

「これがホントのスズメバチ」

「なんじゃそら」

 

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2017年5月18日 (木)

巫女さん大暴れ

 

「なぁ巫女さん、さっきのオバハンらなんやねん」

「オバハンらって、ちゃんとした人たちですよ」

「巫女さんのことそこらのバイト巫女と一緒にしとったやないか」

「普通、そうなりますよ」

「この界隈4市で神楽を奉納できるのは御主一人であろう」

「拙者一人でござる」

「スペシャル巫女やって言わんかい」

「そんなん自分で言うことちゃいますわ」

 

「某神社に結婚式の巫女に呼ばれたそうやないか」

「まぁ・・・」

「そんなん自分とこの巫女でもできるやろう」

「見た目の問題ですかね」

「ん?」

「見た目シュッとしてた方がいいというか・・・」

「そんなん自分で言うたらあかんわぁ」

「エーッ!でもさっき・・・」

「巫女さんは凛としてな」

「う~・・・」

 

「そういえば新郎新婦が今時の子でぇ・・・」

「『今時』って、自分も21歳やないか」

「中身はオバハン・・・なんでやねんっ!」

「で、どしたんや」

「『え~どうしてそんなことするのぉ』とかうるさいんですよ」

「切れた?」

「オリャーッて?」

「花嫁のヅラがボーンッと飛んで」

「オオッ!」

「新郎は天井に頭から刺さるとか」

「さ、刺さる?」

「取っては投げちぎっては投げ」

「何者なんですか私は」

「巫女さん大暴れ」

「暴れてません」

 

「そういやセーラームーンの仲間にも巫女さんおったような・・・」

「よく知らないんですよね、セーラームーンは」

「確か曼荼羅とか言うたらバックに法輪が出てきたような・・・」

「仏教やないですか。巫女やなくて尼さんでしょう」

「尼さんのヅラがボーンッと飛んで・・・」

「エッ!ハゲのヅラやったんですか」

「剃髪せんかいとジョリジョリ剃られて」

「災難ですね・・・でも・・・」

「でも?」

「尼さんは暴れる側ちゃいましたっけ」

「ん?」

「間違いでしょ」

「そんなん自分で言うことちゃうわ」

「エーッ!」

 

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2017年3月30日 (木)

長靴を履いた巫女

 

「あ、オッサンに報告があります」

「みなまで言うな巫女さん、国家試験に合格したのであろう」

「知ってたんですか?」

「ふっふっふ・・・放っておいた乱破より聞き及んでおるわ」

「ラッパ?トランペットとかですか?」

「ちゃうがな間者のことをそう呼んだんや」

「患者さんのラッパって正露丸ですかね」

「その患者とちゃう、忍者や!」

「え!公儀御庭番、伊賀組?甲賀組?さては風魔一族?」

「なんで急に詳しくなんねん」

「こう見えて勉強しましたから」

「仕事の合間も勉学に励んでおったそうじゃな」

 

「ウッ!」

「どや参ったか」

「アッ・・・」

「ん?どうした巫女さん」

「肩が・・・つって・・・」

「肩?足やなくてかい」

「イタタ・・・」

「正看護師が看護されてどーすんねん」

「三日前になったばっかりで・・・」

「知らんがな」

 

「ぶつけてないのにあちこち痣はできるし肩は攣るし」

「大丈夫です」

「ほななんでコルセットしとんねん」

「寄る年波には勝てませんわ、オッサン」

「せやなぁワシも・・・いやいや腰痛ないで」

「へ~」

「へ~やないがな長靴はいた巫女」

「それ、猫やなかったですかね?」

「猫は長靴はけへんやろう、見たことあるか?」

「ないですけどぉ・・・」

「ワシもないわ長靴はいた猫なんて」

「でも、確か絵本にあったような気が・・・」

「ああ、気のせいや」

「気のせいですか!?」

 

「その長靴も足がひび割れしとるからやろ」

「ん~まぁピキッてね」

「勉強は足りたが栄養は色々足りておらんようじゃの」

「そうですかね」

「これからが本番じゃ。精進するがよいぞ」

「お頭様みたいですね、オッサン」

「ふっふっふ・・・」

 

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2017年2月23日 (木)

笑う門にはなんとやら

 

「お、巫女さん何を仕事なんかしとんねん」

「国家試験が終わったんですよ、オッサン」

「見事落ちたか」

「そりゃあもう・・・やなくて、発表まだですがな」

「でも落ちたんやろ?」

「微妙ですねぇ・・・」

「微妙に落ちたんか」

「落ちた落ちた言わんといてくださいよぉ」

「まぁ、済んだことはくよくよしても始まらんで」

「ええこと言わはりますなぁ、仰る通り…とちゃいますがな」

「嘘から出た真」

「縁起でもない」

 

「そういえば隣の席で受験してた人」

「何者や」

「伊賀者・・・やなくて、5年連続落ちた人で・・・」

「ちょっと待ちぃな、合格率80%以上あんねやろ?」

「5年連続20%の側で・・・」

「5×20=100%あかんっちゅうことやないか」

「どうゆう計算なんですか」

「100パーではなぁ・・・」

「ほんで昼休みに泣きださはって」

「気づいたか、今年もあかんって」

「みたいなんですよねぇ」

「巫女さんはその隣でバクバク昼メシ食うとったと」

「そら、腹が減っては戦はできんいいますしね」

「巫女は食わねどつま楊枝とも言うぞ」

「・・・なんか違うような気が・・・」

 

「学校で正解発表あるんやろ?」

「そう、それを見て泣き出す子がようけおって・・・」

「そんな中、巫女さん一人ワロとったと」

「そうですわ、ギャハハハ・・・って・・・」

「自分も落ちてんのに」

「ホンマですわ、バカ丸出しで・・・って、ちょっとぉっ!」

「ギャハハハハ・・・」

「オッサンがワロてどうするんですか」

「ええがなええがな、笑う門には福来る言うやろ」

「それもそうですねぇハハハハ・・・」

 

諦めかけていた巫女さん、

気を取り直して頑張ったようでよかったヨカッタ。

 

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