黙ってなかったミルコ・アリストテレス、と競馬BEAT
「さぁオッサン、先週に続き今週も歴史的瞬間が」
「無敗での三冠馬再びなるか」
「先週はオッサン大集合やったけど」
「今週はむさ苦しさを避けて横山ルリカさんが」
「今日は絶好の競馬日和でーす」
「せやけど昨日の雨で馬場の内側が荒れてまっせ」
「誰の真似してはるんですか、姐さん」
「特に三コーナーが荒れてる言うてますわ」
「ルリカちゃんやないですよね」
「ダハハハ・・・」
「も、もしや芦屋雁之助師匠?」
「変な頭のオッサンもスタジオにいてるねぇ」
「なんか訊いてみたらどうでっか」
「予想の方はどうです?」
「そらねぇ~ワイはワイらしくせんとワイやないということで」
「レーススタートでーす」
てことで杉崎美香りん姐さんの「競馬BEAT」は菊花賞。
無敗三冠がかかるコントレイルに注目が集まるのは当然だが
ほぼ一人勝ちに見える顔ぶれの中で
気になるのはミルコ・デムーロはん。
何かやりそうと思っていたら、
スタートから好位につけるコントレイルをぴったりマーク。
コントレイルのスパートに合わせて
騎乗するアルキメデスに鞭を入れ激しいつばぜり合いに、
あと一歩のところまで追いつめた。
流石はアルキメデス、蒸気砲と太陽熱レーザーで
ローマ軍を苦しめただけのことはある、と言いたいが、
そんなに強い馬だったの?
「見ごたえのあるレースやったねぇ」
「でも姐さん、何で雁之助師匠なんです?」
「誰が妖怪婆やねん!」
「えっ、姐さん、妖怪やったんですか!?」
「ダハハハ・・・」
「あ、あの・・・」
「また来週ーっ」
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