仇討ちではなかった忠臣蔵、と所JAPANの眞鍋さん
忠臣蔵といえばかつては年末恒例、
安心して観てられるよね、そうですね
って感じの眞鍋かをりさんは「新説!所JAPAN」。
でも果たしてそうか?考えたら変なことだらけだ。
そもそも傷害事件の犯人の仲間が
被害者を殺しに行くというとんでもない話。
スタジオのアメリカ人も
浅野内匠頭は吉良上野介に殺された訳ではない。
なのに何で「仇討ち」なのかと疑問を呈する。
当然の疑問で疑問に思わない方がむしろおかしい。
だが疑問を感じさせない為の仕掛けがある。
喧嘩両成敗のはずだ、というのもそれだが、
吉良の爺さんと浅野の若殿が立ち回りを演じたならともかく、
若殿が一方的にボコったのだからこれだけでは苦しい。
で、吉良の殿様はとんでもない意地悪爺さん。
賄賂で私腹を肥やす悪人だということになるのだが、
これは根拠がなく後世の作り話説が濃厚だ。
ということで歴史番組でお馴染み磯田道史はんが登場。
新史料を次々と発掘してゆく。
大石内蔵助が着用していた紙子羽織なんてのもあって、
あれ?家紋が裏地についてるよと眞鍋さん。
正体は知られたくないが家紋は大事ってことらしい。
で、磯田さん発見の新史料によると大石らの討ち入りは
そもそも仇討ではなかった。
辞世の句で未練を訴える主君の遺志に従い
未遂に終わった殺人を完遂したのだ、
ということらしい。
まぁ加害者一味によるお礼参りには違いない。
どこが美談なんだがさっぱり分からんが
美談として興行ネタに使いたい人がいたのである。
中央集権化が進んだ幕藩体制にとっても
忠誠心は利用価値があるしあながち全面否定しない方が良い。
気の毒なのは地元では名君として名を残す
吉良の爺さんであろう。
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