師匠になった巫女
「もしもしオッサンですか?」
「違います」
「エーッ!」
「いちいち驚くなや」
「いや驚くでしょう、今の」
「そちも存じおる若い住職」
「尼さんですね?」
「同じ22歳でありながらそちよりずっと落ち着きがあるぞ」
「じぇじぇじぇっ!」
「その海女さんやないやろう」
「でもアマって言いますよね?」
「住職が海に潜ってどうすんねん」
「住職のアマってどういう字なんですか?」
「尼崎の尼や」
「尼崎といえば歌がありましたね」
「ん?」
「あまがーさぁあきぃ~♪」
「天城越えやそれっ!」
「違いましたか」
「天城峠のアマは天照大神の天やぞ」
「じぇじぇじぇっ!」
「そういえば某神社の礼大祭、ネットに画像上がっとったが」
「ほう」
「知らん巫女さんが神楽舞うとったな」
「あぁ弟子ですわ」
「で、弟子?」
「私は△神社に行ってたんで」
「どうりで『カワイイ巫女さん』なんて書いてあるはずや」
「そうでしょう、ふっふ・・・どーゆー意味ですかそれ」
「いつの間に弟子ができたんや」
「小学生から大学生までズラリと」
「師匠やないか」
「ふっふっふ・・・まぁ人はそう言わはるかもしれませんね」
「弟子たちもゆうとるで」
「なんて?」
「『うちの師匠、こけしやねん』って」
「なかなかいませんからね、こけしの師匠…なんでやねん!」
「じぇじぇじぇっ!」
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