笑う門にはなんとやら
「お、巫女さん何を仕事なんかしとんねん」
「国家試験が終わったんですよ、オッサン」
「見事落ちたか」
「そりゃあもう・・・やなくて、発表まだですがな」
「でも落ちたんやろ?」
「微妙ですねぇ・・・」
「微妙に落ちたんか」
「落ちた落ちた言わんといてくださいよぉ」
「まぁ、済んだことはくよくよしても始まらんで」
「ええこと言わはりますなぁ、仰る通り…とちゃいますがな」
「嘘から出た真」
「縁起でもない」
「そういえば隣の席で受験してた人」
「何者や」
「伊賀者・・・やなくて、5年連続落ちた人で・・・」
「ちょっと待ちぃな、合格率80%以上あんねやろ?」
「5年連続20%の側で・・・」
「5×20=100%あかんっちゅうことやないか」
「どうゆう計算なんですか」
「100パーではなぁ・・・」
「ほんで昼休みに泣きださはって」
「気づいたか、今年もあかんって」
「みたいなんですよねぇ」
「巫女さんはその隣でバクバク昼メシ食うとったと」
「そら、腹が減っては戦はできんいいますしね」
「巫女は食わねどつま楊枝とも言うぞ」
「・・・なんか違うような気が・・・」
「学校で正解発表あるんやろ?」
「そう、それを見て泣き出す子がようけおって・・・」
「そんな中、巫女さん一人ワロとったと」
「そうですわ、ギャハハハ・・・って・・・」
「自分も落ちてんのに」
「ホンマですわ、バカ丸出しで・・・って、ちょっとぉっ!」
「ギャハハハハ・・・」
「オッサンがワロてどうするんですか」
「ええがなええがな、笑う門には福来る言うやろ」
「それもそうですねぇハハハハ・・・」
諦めかけていた巫女さん、
気を取り直して頑張ったようでよかったヨカッタ。
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