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2017年1月16日 (月)

卑弥呼と巫女さん

 

「あれ?巫女さん、何でおんねん」

「仕事です」

「国家試験近いから今月は休む言うとったやないか」

「家で勉強しててもねぇ・・・」

「ここで仕事しとっても試験の役には立たん」

「諦めたというか、もういいかなって・・・」

「それでワシがやった学業成就のお守り、放ってあんねんな」

「いや、あれは・・・」

「『家に持って帰って勉強しますっ』って言うとったのに」

「忘れただけで・・・」

「たったのイッシュ~カンしか経っとらんっちゅうに」

「看護師にはならないかなって・・・」

「21歳やろ?あと60年は生きるぞ」

「長生きですね」

「60年の間に何があるかなんて大日如来でも・・・」

「天照大神ですね」

「ん、まぁ巫女さんの世界では・・・とにかく誰にも分からん!」

 

「アマテラスさんねぇ・・・・」

「つまり、卑弥呼やな」

「は?」

「太陽信仰を示す八つの光芒が刻まれた鏡」

「はぁ」

「これが九州と奈良で見つかっておる」

「それが?」

「古文書によると伊勢神宮に収められている鏡にも

同じ文様があるのじゃ」

「えっ・・・と驚きたいところですけど、卑弥呼はんは?」

「魏志倭人伝によると卑弥呼は諸国の王より選ばれた」

「ふむふむ」

「太陽神を崇める九州の女王が選ばれ、

大和に移って諸国を収めたのじゃ」

「えーと・・・」

「太陽神、女王、伊勢神宮を結ぶと・・・」

「大日如来」

「なんでやねん!」

 

「ほんだらワシら、卑弥呼はんを祀っとったゆうことでっか?」

「なんで喋りがオッサンになんねん21歳」

「卑弥呼はん、死んだ後

八百万の神々の女王にならはったんでんなぁ」

「まぁ・・・知らんけど」

「エーッ!」

「そんなことより、簡単に諦めるなよ、言い訳を探すな」

「ん~・・・・・」

 

五日後、巫女さんは休みを取っていた。

学業成就のお守りもなくなっていた。

 

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