災難転じて福となるか
「おっ、巫女さん、えらい災難やったらしいやないか」
「そーなんですよぉ街歩いてたらバーンって」
「撃たれた?」
「撃たれたら病院にいてますがな」
「110番はしたんやろ?」
「なかなか来てくれませんねん、それが」
「『エッ!どこでっか?』みたいな?」
「『だからぁ~Bスーパーの前の通りを~』みたいな」
「あぁ安うて人気の店や」
「今日は特売日なんで特に・・・」
「何が安いん?」
「バナナひと房76円」
「おっそらええわ、すぐに行きまっさ」
「ゆうてる場合やないと思うんですけどねぇ・・・」
「ビビったんちゃう?」
「まぁ犯人は逮捕されたんでそれは良かったんですけどね」
「巫女さん軽いし、飛ばされて溝に落ちたりせんで何よりや」
「メガネは飛ばされましたけど」
「体重45㎏やったっけ?」
「身長は眞鍋かをりさんと一緒です」
「えらい違いや、共通項があるとは信じられん」
「・・・・・・高校の時は35kgしかなくて」
「マッチ棒や」
「ギャーッ!燃える・・・じゃなくてですね」
「綿棒?」
「耳の中に頭入れてごそごそーって・・・無理あるでしょ」
「で、こけしになったんや」
「そうそう、胴長やし・・・あのね」
「何かご不満でも」
「もうちょっと優しくしてもバチは当たらんと思いまっせ」
「何を言うか、どんだけ心配した思うとんねん」
「ホントかなぁ・・・」
「腕のあざはその時のか?」
「いや、これは昨日、自転車乗ってて電柱に・・・」
「別口かい!?」
「前を走ってたおばちゃんのチャリがいきなりバックしてきて」
「オバハン何しとんねん」
「『最近の子は車間距離も取らへんのっ』って・・・」
「関係あるかぁ!バックするなら後方確認せぇよ」
「ですよね」
「ゆうてる場合か、ばぁーと自転車乗り捨ててやな」
「いや、それは」
「勢いやっ!『もっぺんぬかしてみぃこるるるあっ!!』」
「凄い巻き舌ですね」
「ワシを誰やと思うとんねんっ!」
「誰なんですか」
「こけしやどっ!」
「こ、ここで?」
「でやっ!ビビったやろう」
「ビビらんと思いますわ」
「これを持っていけ、千手観音のお守り」
「あ、清水寺」
「大西良慶和上が御存命の頃に入手したものじゃ」
「最強ですやん」
「ワシが書いた経文も入っておる」
「この白い紙?要らんのんちゃう?」
「なんやとっ!もっぺんぬかしてみぃ!」
「コルルルルルアッ!」
「もうええわ」
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