余裕こいても強かった暴走王
「さぁっ、いよいよ帰ってきましたよドゥラメンテ」
「9カ月ぶりの試運転でんな」
「どぉら、メンテ(ナンス)の具合はどやろってねぇ」
「ドラドラオラッてメンチかましてまっせ」
「イマイチやわそれ」
「あのね」
「ボケてる場合ちゃうよモアイさん」
「えーと」
「寝てもあかんよ」
「オヨヨ」
「ドゥラメンテのお出迎えも豪華やねぇ」
「ライバルのリアルスティールにイスラボニータ、ロゴタイプ」
「アンビシャスもホースビーアンビシャスやしねぇ」
「姐さん、今日はちょっと粗くないですか」
「ドゥラメンテやし」
てなことで杉崎美香りん姐さんの「競馬BEAT」
荒ぶる暴走王ドゥラメンテ、
9カ月ぶりのレースとなる中山記念だ。
プラス18kgは休養中の一時期に比べれば絞れたと言えるが、
これがベストなのかどうなのか、走ってないからデータはない。
そのせいなのかどうなのかスタジオ予想に
なんとドゥラメンテ推しはゼロ。
「こーゆー時はドゥラメンテ勝つんですよ」
川島モアイ像の裏予想に美香りん姐さんガックシ。
そしてその裏予想が見事的中。
スタート直後の短い直線ですんなり5番手につけたドゥラメンテ
相性の良いデムーロ騎手の手綱とあって暴れることもなく
落ち着いて先頭集団を追走する。
最終コーナー手前から仕掛けに出るが、
大排気量V8搭載のACコブラみたいな奴なので
コーナリングは相変わらず上手くない。
しかし、それがどうしたの直線番長、
あれよあれよという間に先頭に立つ。
だが、ここまでほとんど鞭を使わなかったデムーロはん、
ゴール手前でふた振り。
ゴールを駆け抜けながらひょいと横を見た。
「物見しとったで」「アンビシャス来とったで」
とデムーロはん、どこの言葉やねん。
東海地方か山陰か・・・イタリア人じゃなかったのか
それはともかく
余裕こいた暴走王、暴走どころかボサッとしていたらしい。
それでも勝ってしまう暴走王
「いやぁ強いわ」とスタジオ脱帽の体。
「このまま凱旋門まで走って欲しいでんな」
「エライこっちゃ、ロンシャン取材の用意せな」
「え?お子さんは?」
「厩舎に預けとくわ」
「厩舎って、ね、姐さん、暴走せんといて下さい」
「また来週ーっ!」
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