温故知新とルネサンスへヒストリーツアー
さて、色々心配ではあるけれど続けよう
眞鍋かをりさんのマジカルヒストリーツアー。
今回のテーマはルネサンス。
でも髭男爵は出てこない。
男爵は19世紀後期の服装なのに
執事が18世紀の格好をしていて
時代考証的に誤りがあるからだ(てことでもない)。
十字軍の失敗でバチカンの権威失墜といえば
「あんだけ大々的にやったんだからメンツは潰れるよね」
と眞鍋リーダー。
おまけに黒死病(ペスト)が大流行。
いくら祈っても逃れられないではないか。
しかし懲りないバチカン、
人々の恐怖心につけ込んで免罪符を販売。
いくら財政難だったからといって明らかな詐欺。
「世界一小さい国は?」のクイズに
「分かるかも」の眞鍋さん、バチカン市国でピンポン。
「入り口まで行ったことがある」
システィナ礼拝堂には行かなかったらしい。
だが、免罪符で稼いだ金で
あのデカいサンピエトロ寺院を造ったって、
そんな金があったら人々を救済しろよ。
う~んと首をかしげる眞鍋さん。
免罪符買ったら許されるって、んなバカなだが、
「それだけペストの恐怖と信仰心が強かったんだね」
だが、そんな人の弱みにつけ込んだ詐欺が
そのまま黙って通るはずがないとルネサンスと宗教改革へ。
アッバース朝による古代ギリシャの哲学や科学の復刻が
ここでも役に立って、「それでも地球は回っている」と
こっそりつぶやかんでもええがな
大声で言ってやれとなってゆく。
遂にはおかしいのはバチカンだと
プロテスタントが生まれるのだが、
それを体系化したフランス人カルヴァンは
迫害されてジュネーブへ。
だが、母国のフランスでもいろんなことが起きる。
ヴェネチアのメディチ家から嫁入りしてきたカトリーヌ、
料理人を大勢連れてきたことから
フランス料理の基礎ができたといわれる。
息子の妻がスコットランドのメアリ。
これ以上に不運な人もおるまい、
と思えるほど悲しい人生を送る。
その第一幕とも言える新教派と旧教派の対立が
聖ヴァルテルミーの夜の虐殺を経てユグノー戦争に発展。
ナントの勅令で終結すると同時にブルボン王朝の成立となる。
新教派だったこともあって荒廃したコニャック地方、
オランダ商人の誘いに乗ってワインの蒸留を始めたことが
ブランデー王国の礎となる等々、
いろんな歴史が詰まっている。
ちなみにシスティナ礼拝堂の壁画を描いたのは
ルネサンスのスーパースター、ミケランジェロ。
もう一人のスーパースター、
ダ・ヴィンチは批判してたみたいだけど
「これを見ずに死ぬな」って人もおりまっせ。
古いものを顧みて新たな創造へ向かったルネサンス。
温故知新
伝統は初心不可忘プラス
革新の積み重ねによって作られるのだ。
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