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2015年7月26日 (日)

マジカルヒストリーツアーで見る今的十字軍の教訓

 

012  

さてはてそろそろ一学期終了となる眞鍋かをりさんの

高校講座・世界史、マジカルヒストリーツアー。

これは重要な「十字軍の時代」は

今日的示唆に富む構成となっていた。

 

まだまだド田舎だった西欧が頼まれもしないのに

聖地奪還などと膨張を画策する。

東ローマ帝国から援軍要請があったといっても

守備兵を貸してくれへんか程度のことで

エルサレムまで攻め込もうぜなんて言ってない。

教皇だったウルバヌスのオッサンが

勝手に拡大解釈して戦争をおっぱじめた。

 

遂に中東に姿を現したトルコ人、

セルジュク朝が勢いを増していたといっても

政治と宗教は別の話。

エルサレムにはユダヤ教やキリスト教の教会もあったし

巡礼の安全も保障されていた。

宗教を口実に攻めてくるとはイスラム側は思っていなかった。

今と逆。

 

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今も続く宗教対立の始まりがここにあるとしたら

根が深いんだねと眞鍋さん。

 

一枚岩でなかったイスラム側の隙に乗じ、

エルサレムに侵入したクルセイダー、

暴れまくってユダヤ教会やモスクを破壊し、

虐殺をはたらいたので、イスラム側も激怒。

クルセイドに対しジハードを発動した。

 

しかし番組はハリウッド好みの

ライオンハート・リチャード一世や

高潔な人格で尊敬を集める英雄サラディンの物語

ではなく、

シチリア王フリードリヒ二世に着目する。

 

地中海貿易の主役はイスラム商人だったので

シチリアもイスラム教徒の官僚を多く登用し、

先進的な知識を得ながら共存していた。

「お互いの文化を認め合っていたからこそ発展したんだね」

と眞鍋さん。

 

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ところが何の因果か教皇に神聖ローマ皇帝に任命され、

十字軍の指揮を執らされることになったからさぁ大変。

仲良くやってるのにいきなり喧嘩はできひんがな

てことで合戦を避け交渉での解決を図る。

 

その要求は「エルサレムを引き渡してくれまへんか」

とはまた大胆な。

長い交渉の末、それをイスラム側のアル・カーミルが

「ええよ」と呑んだってんだから眞鍋さんも驚き。

フリードリヒも偉いけどアル・カーミルも凄いわ。

 

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「お互いに認め合えば平和共存できるんだね」

 

でも、この平和は10年ほどしか続かなかった。

フリードリヒは何やっとんねんと教皇から破門され、

アル・カーミルも立場が危うくなる。

どーゆーこっちゃ、なんでやねん

 

しかし十字軍も次第に利権絡みになってゆくので

誰が何の為に戦争を望んだのか、

別項で検討する必要があるだろう。 

 

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「歴史にIFはないけれど」と眞鍋さん、

「平和共存が続いていたらその後の歴史も変わったでしょうね」

 

戦争を煽る人がいたり

その機運が高まってきたら

一度立ち止まって考えてみよう。

「オオッ!やったろうぜ、目にもの見せたら」と

一時の高揚感に浸ったところで得するとは限らない。

 

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