笑いあり涙ありの「たかじんNOマネー」は自衛隊第二弾
「コント番組の大道具にしか見えない」なんて
思い切って公開したものの散々な言われようだった
北朝鮮の最新鋭三段ロケット。
三段腹のオッサンみたいに飛びきれず落っこちてしまったが
そんな情勢を横目に見ての「たかじんNOマネー」は
自衛隊マネー第二弾。
だもんで小池百合子元防衛大臣も緊急参戦。
軍事漫談師の井上和彦氏と
防衛ジャーナリストの桜林美佐さんを交えての激論篇。
「テレビ大阪なのでぶっちゃけて頂いて結構ですから」
眞鍋かをりさんが切り出せば元大臣、
関西弁とジョークを交えて応戦だ。
新指導者(今度は第一書記というそうな)就任の祝砲
であると同時に売り込みの営業でもあると小池元総理。
イランに売り込んだのは事実のようだが、イランは確か
衛星の打ち上げに成功したんじゃなかったっけ?
北朝鮮の今回のロケットも先端部分は
イランの技術と指摘する専門家もいる。
どっちが顧客か分からない。
お客は成功してるのに本家が失敗してたんじゃあ、
もうイランって言われるかも。
PAC3やイージス艦の電波を捉えて探るつもり
という指摘もあったが、
その為には電子戦機を飛ばす必要があり、
北朝鮮にそんな能力はない。
中国がという声も出たのだが、今のところ
ロシア軍機しかニュースでは確認できなかった。
色々問題の防衛大臣田中はん、
「頭抱えてるみたいで不安」という眞鍋さんだが
頭抱えてたらまだマシ的辛らつな意見も。
家でも(怖いオカンに)責められてるだろうし
これ以上責めたら可哀想、と元大臣に同情されてしまった。
無能ぶりが白日の元に晒された保安院や
原子力安全委員会の連中でも国会答弁してるのだから
時と場合によっては統幕長が答弁に立っても別に
シビリアンコントロールに反するとは思えないのだが。
何故か画像が出なかった実証機・心神
「ステルスだから見えない」という漫談師に
「ここでは見せて下さいよ」と眞鍋さん。
前から見るとF22とF35を足して
二で割ったように見える機体だが、
財務省との間で戦闘機にはしないという
意味不明の約束があるとは知らなんだ。
なんで財務省がそんなこと決めるのか?
内閣と防衛省が決めることではないか。
「財務省が一番幅を利かせている」と
小池元大臣も指摘するように、
政策決定権にも等しい予算編成権を
財務官僚が握っているのはおかしい。
自衛隊は北朝鮮軍に勝てるのかという視聴者からの質問。
井上氏が漫談ではなく真面目に答えたのは
「勝てる場合と勝てない場合がある」。
要するに軍隊同士の正規戦なら勝てるが
テロやハニートラップなどの非正規戦では
勝てないというより戦わせてもらえない。
青山繁晴さんが指摘したようにSATなど
警察の特殊部隊と自衛隊との共同訓練も行われてはいる。
だが、警察権との兼ね合いなど、実際に
どのような段階で自衛隊投入がなされるのか
法整備も国民的コンセンサスもできていない。
中火器(25、35㍉機関砲くらいまで)を使用する程度なら
災害派遣レベルで良いと個人的には思う。
少なくとも、海保や警察の重武装化はいいが、
元々重武装の自衛隊が出張るのはケシカラン
という論は、議論は必要だが避けたいものである。
もっとも反対意見が出るくらいでないと
抑止力にはならないという考え方もあるけどね。
さて、エキサイトしてきた青山さん突然の暴言(?)
そのココロは、「今の憲法と仕組みでは守れない」と
小池元大臣に防衛相に返り咲いて言って欲しいということ。
自衛隊ではなく軍隊にすべきだとも言う。
「それを言ったら大変なことになるんじゃないですか」
という眞鍋さんに
「だから三日で辞めりゃあいい!」
ここで青山さんなだめ役の須田慎一郎さんカットイン。
「火に油注ぎなさんな」
これに元大臣、
「専守防衛から踏み出さなかった自民党にも責任はある」
とし、4月28日には自民党として憲法改定と
自衛隊の名称変更を打ち出すと明言した。
眞鍋さんが言うようにこの辺は議論になるだろうなぁ。
PAC3の沖縄展開についても「自衛隊の宣伝だ」
「北朝鮮のミサイルにかこつけた訓練だ」という声が上がり、
自衛官がPAC3を警備していただけで
「住民に銃を向けている」「警備は警察がやることだ」
という、ちょっと変な声もあった。
いざという時、自衛隊がどうするかの宣伝も必要だし
国民に秘密にしておくよりはずっと良かろう。
訓練だって必要だ。ぶっつけ本番でやれという方が無理。
自分で自分を守れなくて国民を守ることなど出来るはずない
等々、反論はできるが、理屈ではなく感情論なので
「違うよ」って根気強く説明し、実証していくしかあるまい。
平和主義的なネガに対しポジティブ過ぎる便乗組も
現れてくる可能性大なので、憲法上の歯止めは必要だろう。
9条の精神自体は世界の規範となるべき立派なものだし、
自衛権は銘記すべきだとは思うものの精神は残したい。
戦争をしない日本が多くの国から信頼と尊敬を集めてきたのだし。
「あ、青山さん目に・・・」
何かと熱い青山さん、今度は目に涙。
今次震災での自衛隊の活動を取材し、
本にもなったという桜林さんの一言、
自衛隊の誇るべきところは「無私の心」
遺体を傷付けまいと手袋を脱ぎ棄て、
素手で瓦礫を撤去する隊員たちの姿を
青山さんは思い出したらしい。
震災での自衛隊の活動については
まだまだ知られていないことが多い。
自衛艦隊は地震後即座に
出港可能な全艦の即時出動を下令し、
瓦礫で接近できないと見るや
手漕ぎのボートで救助に向かった。
全国から届く支援物資を仕分けし、
必要な所に必要な物を届けるシステム作りには
補給担当幹部が尽力。
本来の任務ではない瓦礫撤去も
師団長の決断で実施した部隊もあった。
他の省庁なら服務規定違反になりかねない
決断と行動が至る所に見られた自衛隊。
もっとも非官僚的で血の通った活動をした政府機関
と言っていいのではあるまいか。
この非常時にも増税のことしか考えていないどっかとは
えらい違いである。
最後は涙も入ったけど、
明るく楽しく笑いたっぷりにまとめた眞鍋さん。
目立たなかったとはいえ、
当ブログは決して見逃さない机の下美脚も御見事でした。
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