水際立った眞鍋さんの発掘リポート
いや~それにしてもトラキアなのである。
眞鍋かをりさんがトラキアレポートをする
と聞いてオッ!と思っていた。
ローマの地下が古代遺跡のミルフィーユだというのは常識だし、
未調査のマヤ遺跡が多数眠っていることも良く知られている。
だが、トラキアから出てきた黄金遺物に関しては
基本情報がとても少なく「誰やねん」状態なのだ。
「夢の古代秘宝史上空前の大発掘」という
何とも壮大なタイトルの長大な番組。
発掘現場近くに立つ眞鍋さん。
ん?後ろに見えるのは ・ ・ ・ いやいや、
盗掘の恐れがあるので場所は明かしてはならないのだ。
まずは下調べとソフィアの街を行く眞鍋さん。
笑いも忘れないところはさすが。
ちなみに、スラブ人とブルガール人が移住してきて
ブルガリアという国を作るのは7世紀。
それ以前はローマ帝国の領土だが、
それ以前となるとよう分からん。
眞鍋さんが向かった先は ・ ・ ・ んが?
アルヘオロヴィチェスキ・ムゼーイって読むのか?
国を作ったのはブルガール人だが、
スラブ系住民の方が多かったので
キリル文字を使うことになったのだろう。
保険金5億円という黄金のマスク、
と見せて実は杯を持つ眞鍋さん。
ワインを飲み干すとマスクを被ったようになるというのだが、
一気に飲み干したらかなり効きそうな分量だ。
紀元前3千年のものも発見されているというが、
これは、前5世紀のものとか。
他に1世紀の指輪とかもあったが、
だったら古代ギリシャやローマの文献に
記述があってよさそうに思うのだが ・ ・ ・
前3千年のものと、ギリシャ、ローマ時代のものと、
同じ民族が作ったものなのだろうか?
ギリシャ人やローマ人、あるいはペルシャ人が、
黄金郷を無視したとは思えない。
トラキアに金の鉱脈はどの程度確認されているのか?
疑問は尽きないが、一方、発掘現場の眞鍋さん、
日本から持ち込んだ金属探知機を披露。
とにかく歯切れ良く、要領を得た眞鍋さんのレポート。
「え~」とか「そのぉ~」とかが全くない。
スタジオとつないでのやり取りでも実にてきぱきしている。
金属探知器に反応ありで、思わず出ました眞鍋スマイル。
こうした素直なリアクションがリポートに膨らみを与え、
視聴者を引き付けて共感を呼ぶ。
相当に賢くなければできない手際なのに、
発掘素人風のテイストをしっかり残して物知りぶらないからだ。
やっぱり眞鍋さん、デキる。
そして、実際に馬の装飾品が出てきた。
類似の出土品はあったものの、
実際に装着された状態で見つかったのは初めてだという。
2頭立ての四輪馬車でチャリオットではない。
眞鍋さんが中に入った墓の遺跡には
チャリオットの絵が描かれていたが、
あれはいつの時代の墳墓だったのか。
車軸の位置が台車の後端にあるようにも見えたが
断言するには絵が曖昧。
そうだとしたら前2世紀、ラムセス2世時代の
エジプトやヒッタイトとの関連性が見えるのだが。
つまり、乏しい知識を動員して推理しようという訳で、
それほど興味をそそられる文明なのだ。
ここまで発掘したところで番組としては終了。
やっぱり、この時代の馬はまだ小ぶりのようだ。
トラキア以外はほとんどどこかで
見聞したことのある話だったけど、
総括的にまとめられているので
史料価値のある番組だった。
それに、眞鍋さんの能力の高さには改めて感服。
新春から一本取った眞鍋さん、御見事でした。
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