「日本経済大丈夫」論は「ちゃんとやれ」理論~たかじんNOマネー
「たかじんNOマネー」今週は、
経済評論家・三橋貴明氏を招いての日本経済大丈夫だ論。
「デフレのまま増税はバカのすること」
「円高いーじゃないか」
「TPPなんてやめとけ」
「国債発行したって日本経済は破綻しない」
などの持論を竹中平蔵元大臣や青山繁晴氏、大谷昭宏氏ら
論客と共に検証する。
「今日は、噛みつくの大変じゃないですか、この面々では」
さっそく挑発する(?)眞鍋かをりさんだが、三橋氏は
「経済学は経済学者を信用しない為に学ぶもの」
と自信をのぞかせる。
やたら面白くてアドレナリンが湧きっ放しだったのだが、
経済に興味のない人はそーでもないか?
でも、面倒な話は少なかった。
「収入減ったし小遣い減らすぞ言う前に寝転がって
腹掻きながらぼんち揚げ食うとる(政府)の何とかせーよ」
たかじんさんもエキサイトする野田内閣の増税論。
デフレのまま増税すれば景気はさらに失速し、
税収はプラマイでマイナスになって負のスパイラルに陥る
という三橋説に岸博幸さんも97年に消費税率を上げた後、
税収は4兆円落ち込んで未だ回復していないことを指摘。
「稼ぐ力をつけないまま増税しても国民が使う金が減るだけ。
やることやってからするべきで増税だけしても悪いことしかない」
竹中氏も切り捨てる。
「毎年40兆円もばらまいていた政府が
10兆円で増税なんてチャンちゃらおかしい。
一回限りの支出には一回限りの収入を充てればよい」
100年に一度の災害に対するのに
何故5年で金集めしないといけないのかと、
三橋氏は野田総理の「次の世代に残さず」発言を批判。
60年償還の建設国債にすれば景気も回復し負担も減るという。
まぁ、土建事業推進については、赤字の箱モノを作りまくって
財政を悪化させた経験があるので異論も出たが、
岸さんと竹中氏は自身の念願でもある郵政株売却、完全民営化
さらに埋蔵金使えという。
「埋蔵金なんてあるのか」という大谷さんの質問に、
竹中氏が一つの例として出したのがコレ。
「ゴールデンラジオ」でも出たもので、その後
財務大臣だった現総理が国債の信用確保を理由に
取り崩しを拒否したもの。
「信用というけれど、こんなものアメリカにはない」
と竹中氏が言えば岸さんが「ヨーロッパにもない」と補足。
要するに余剰金なので信用とは全く無関係、
財務省のタンス預金である。
「円高いーじゃないか」論には眞鍋さんも
「ちょっとまだ信用できない」と懐疑的。
復興需要で輸入が増えるのだから円高の方がいいし、
耐久消費財の輸出はGDPの1.6%に過ぎない
という理屈だが、これには先がある。
「デフレで円が足りないから高いだけ。
円を増刷して内需を拡大しろ」と続く。
ここで国際会議の裏話。
マネーサプライは国家主権に関わること
なので公式の場では言わないが、
コーヒータイムになったらそーゆー話もしているのだと。
ではなぜ日銀はそれをしないのかといえば
「自分のバランスシートしか考えてない」(岸さん)。
企業が日本を出てゆくと言っているのは
「いくら話しても埒が明かない」と
席を立ち始めているのだという。
「安住さん(財務大臣)はどうするつもりなんですか?」
眞鍋さんが問うと「何も考えてない」と皆さん口を揃える。
だが、「唯一希望があるとしたら」と竹中氏、
総理が作るらしい戦略会議で
「ここでやってるようなちゃんとした議論ができれば」
これにはたかじんさんと眞鍋さん、
「凄いでここ(番組)、国以上やで」
だが、「TPPやめとけ」論には、
新自由主義の旗手、竹中氏としては同調する訳にはいかない。
「デフレの時により安くはデフレを加速させる」(三橋氏)
「デフレ対策は金融政策でやればいい」(竹中氏)
「1.6%の為にやる必要ない」(三橋氏)
「1.6%でも関税障壁はない方がいい」(竹中氏)
「そんなの円高で飛んでしまう。
デフレ対策でやればいい」(三橋氏)
平行線が続く中、口を開いた眞鍋さん
「TPPに関しては韓国との比較がよく出されますけど」
思わず美脚を崩す眞鍋さんだが、残念!三橋氏には見えない。
「韓国は08年の金融危機でウォンの価値が半分になった
それで輸出に強いだけ。韓国の輸出依存率は45%、
日本は13%しかないのだから同じことをする必要はない」
正直、青山さんが言っていたように、
日本の農業はそう弱いとも思わないし
この件については当方も良く分からない。
ということで
「凄いカンペが出ましたよ、
『たかじんさん、まとめられますか』って」
眞鍋さんに肩を叩かれたたかじんさん、
「俺に頼るなバカ者!次行け」
ということで、借金増えても日本経済は破綻しない論。
借金といってもギリシャのように外国から借りてるのではなく、
対外的には日本は世界一の債権国。
国内で預金や内部留保が国債に投じられている。
国内で金が回っている限り破綻しないというのだが、
竹中氏が指摘したように例えば国債残高が5千兆円
なんてことになれば利払いだけで税収を超え、
予算編成どころではなくなってしまう。
で、三橋理論はここでもデフレ脱却で内需を拡大し、
企業が出ていかない環境を整えるという但し書きがつく。
そもそもインフレになれば国債を発行する必要もなくなるし、
このまま財政赤字が膨らんでいく訳がないのだという。
要するに、「三橋理論はちゃんとやれ理論だ」と竹中氏。
結局「意見もTPP以外は合ってましたね」と眞鍋さん。
「俺は結論見えた」というたかじんさんは
「日銀は札を刷れ!」
論客同士の論戦ということで、
今回は進行役に徹した眞鍋さんだけど
「自分の金もどんどん使って残ってない」という三橋氏に
「何に使ったんですか」と思わず突っ込み。
「え、、、、色々 ・ ・ ・ 」と口ごもると
「怪しいなぁ~どこにばらまいてるのか」
場を和ませたところで
「日銀の皆さん、見てますかぁ~」
見てるかどうかは不明だが、笑顔でお開きとなりましたとさ。
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