頭に来ること多々あれど、「とくダネ!」眞鍋さんは冷静です
今週からセットが変わった「とくダネ!」。
眞鍋かをりさんも光ものは復活したものの、
過度な派手さは抑え、控えるべき点は押さえている。
お陰で一瞥しただけで賢さと人柄の誠実が分かってしまう。
だが、東電会長は呆れるほどの馬鹿発言。
「当たり前だから」と敢えてスルーしたニュース番組もあったが
福島第一原発は廃炉に決まってるだろう。
「今は心を一つにする時」と控えてきたが、忍耐にも限度がある。
貯水量をはるかに超える放水をしてきたのだから
汚染された水が溢れるのは当たり前。
水が何処から来たかにかかわりなく、放水すると決めた時点で
排水対策を講じておくのが常識ではないか。
それを当日確認もせず、安全管理員も同行させずに
下請け社員に無謀な突入をさせ、
「前日は安全だった」などと小学生みたいな言い訳をする。
命がけの作業を進める現場作業員は疲労困憊している。
安全な場所にいる人間が管理しなくてどうする。
おまけに、人命を危険にさらしてようやく
「あら、水がありました」と、慌てて対策に走り回り
「私らでは無理ですわ」と、今さら助けを求めるでは
あまりにも愚か、無能に過ぎようというものだ。
これでは作業員が報われないし、国民の命がかかった大事、
こんな人々に任せてはいられないと考えるのが道理。
国内外の英知を集め、現場を知る者を加えた特別委員会を作り、
アホから全権を委譲させるべきである。
とはいえ、眞鍋さんはあくまで冷静。
「長期戦になることは私達も覚悟をしている」として
「何が有効かは分からないけれど、
出来ることは全て同時にやって万全を期して欲しい」
フランスからの援軍にここは期待するよりない。
何しろフランスでは、失恋した原発作業員が
自殺目的で事故を起こしたこともある。
事故は全て想定外。
想定できていれば起こらないのが事故というもの。
「想定外」を知る彼らなら東電にはない備えもあるに違いない。
一方、集団避難希望者募集の南三陸町。
町民の心は揺れ動き、決断できない人も多い。
「家族揃っていればどこかに避難しよう
と思ったかもしれないですけど、
一人でも欠けていたら絶対動けないです」
自分に置き換えて心情を語る眞鍋さん。
「自分達は大丈夫でも、意味がないって考えちゃうと思います」
宮城県では、身元が判明した犠牲者の氏名が
毎日300人前後公表されている。
被災していない当方はネットで見ることもできるが、
着の身着のままで逃れた方々は、毎日足を運ぶしかない。
辛く、苦しい毎日ではあるけれど、
終わらない限り心の区切りもつかないのだ。
そんな中、天皇皇后両陛下が
東京に避難した被災者を見舞いに訪れた。
虚飾のないその姿勢は、政治家がよく見せる
これ見よがしのパフォーマンスとあまりにも違う。
「ビデオメッセージの時も
『頑張らなくちゃ』と背筋が伸びましたけど、
その存在は大きいですね」
眞鍋さんも感心しきり。
今上天皇は日本史上特筆されるべき存在だ。
平和憲法下で即位した初の天皇というにとどまらず
この憲法の意味と精神をどの政治家や官僚よりも深く理解し、
実践することで自らそれを示している。
その言葉や行動を見聞きする時、
我々の出発点が何処にあり、
何を目指そうとしていたのか
初心を思い知らされることが多い。
右の人も左の人も、今上陛下の行いを
真摯に受け止めなければならないと思う。
さてはて、ディズニーランドのように
莫大な電力を消費する所などは、
やむを得ない面もあるのかもしれないが、
行き過ぎた自粛は考えもの。
生活をギリギリまで切り詰めて、残り全額を寄付する
というならまだしも(それはそれで問題はあるが)、
そうでなければ消費の節約は逆効果。
大阪で夜桜ライトアップ自粛って、意味分からん。
「被災者でなくても心の負担が大きくなっているので、
自分を元気にすることはやった方が
ちなみに京都ではライトアップ断固決行である。
天下の銘木、円山のしだれ桜の近くに
募金箱でも設置しておけばよいのだ。
夜桜には、まだちと寒いけどね。
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