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2010年9月11日 (土)

筒井茅乃さんを偲んで

長年心のどこかに引っかかっていたものが

やっと解消されたような ・ ・ ・ 

「吉永小百合 被爆65年目の広島・長崎」

というNHKのドキュメントを観てそう感じた。

 

吉永さんは原爆をテーマに

朗読のステージを長年続けておられる。

そのステージは一つの作品作りでもある。

そして、朗読に取り上げられたものの中に

筒井茅乃さんの一文があったのだ。

 

一昨年、66歳の若さで逝去された永井博士の実娘さんである。

永井博士は被爆直後の長崎で治療に当たられた方。

著書「この子を残して」は、加藤剛さんの主演で映画化もされた。

茅乃さんの著書「娘よ、ここが長崎です」もベストセラーだ。

 

番組では、茅乃さんの遺児、和子さんと吉永さんの対談もあった。

母と祖父の生き方を受け止める為、長崎に移住されたのだという。

お二人の姿を観ていると、

茅乃さんと加藤剛さんの対談が目に浮かんでしまった。

 

茅乃さんは実父役を演じた加藤剛さんとの対談で

初めて世間に知られることとなった。

仕掛け人は当方である。

 

だが、静かに暮らしておられた茅乃さんを

企画ものの為に引っ張り出してしまったこと、

本当に良かったのか、心に引っかかるものがずっとあった。

そのおつもりがあればご自分から発信できたはずであったが

永井博士の娘であることをお子さんにも話しておられなかった。

 

だが、一度マスコミに出てしまえば、著名人の娘さんのこと

講演や出版の依頼が飛び込むことになる。

意思にそぐわぬ世界に引きずり込みはしなかったか

 ・ ・ ・ 喜ぶべきか否か複雑な心境だった。

 

だが、和子さんのお話をうかがっていると、

茅乃さんはたくましく生を全うされたように思える。

だとしたら、私の懸念も杞憂だったことになる。

良かった ・ ・ ・ 心からそう思う。

 

66歳まで生きられるとは思えないが、

自分も気合を入れて生きてみようと思う。

ベストセラーは残せないが、そんなの要らない。

名もなき庶民の集まりが人間社会の本体。

その一人であることに何の不足もないではないか。

ただ懸命に生きる、それで十分だ。

 

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