知識としての8.15
今年の終戦記念日も終わった。
NHKが深夜に連日ドキュメンタリーを放送していたが、
数が多過ぎて、とてもではないが全ては観られなかった。
地方局のものにも興味深いものがあって、
地元関係者と連絡を取ってみたものもあった。
だが、日本の平和は長く続いているなぁと思う。
アジアを含め、世界のあちこちで
これだけ戦争が頻発しているのに
少なくとも戦争参加という形では
日本はそれらに関与してこなかった。
自衛隊を派遣しないことに文句を言う国もあれば
「兵隊を送らない国」として尊敬する人々も少なくない。
立場によって評価は様々であろうが、
それ以前の日本は戦争ばかりしていた。
1894年の日清戦争から1945年の終戦までの
わずか半世紀の間に、日清、日露、第一次大戦、
シベリア出兵、満州事変、日中戦争、太平洋戦争
・ ・ ・ 延べ27年間戦争尽くし。
しかし今、経験した戦争というと一番近くても先の大戦。
「先の」と気軽に言っても65年も前のことで、
終戦当時、初年兵だった方でさえ今85歳。
未経験者の方が圧倒的に多い。
戦争は経験として語るものではなく知識になっている。
だから、マリアナ諸島が日本領だったことを
若いタレントさんが知らなくても、
「日本の初代総理大臣は誰か」
というクイズに不正解するのと一緒だ。
言い方を換えれば「世代が違う」という台詞は、
年齢の如何を問わず、全く通用しなくなったということだ。
ということは、逆にしっかりせねばなるまい。
戦争の意味を理解しなければ、
65年の平和の意味も理解できないだろうから。
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コメント
小林よしのりの「戦争論」で考え方が、かなりかわった。
でも、戦争なんて嫌ですけどね。
投稿: かずべえ | 2010年8月16日 (月) 19:21
「お前の為を思って」と言っても、有難迷惑としか思われていなかったら独りよがりです。
投稿: KenNagara | 2010年8月16日 (月) 23:35