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2010年8月 9日 (月)

「龍馬伝」・外伝

閑話休題。

何故かと言うに、大河ドラマが佳境に達し、

描き方が気になる頃になってきたからだ。

体験談というものは驚きから大袈裟になりやすい。

当時の情報が偏っていたり勘違いや噂の類だったりしても、

修正されずに後世に伝わることも多い。

 

幕末となると二百年以上平和だった日本人は

ナポレオン戦争のように火打石銃を使った戦争は全く未経験。

火縄銃からいきなりパーカッションライフルになるのだから

これはもう浦島太郎状態である。

外国と実戦経験のある薩摩、長州は兎も角、

第二次長州征伐に出陣した幕軍諸藩は

戦い方さえ分からなかっただろう。

 

だもんで、大河ではないがNHKの歴史好きキャスターまで

「最新式連発銃!」などと語気を強めてナレーションしたりする。 

幕末当時、拳銃以外に実用的な連発銃といえば、

スペンサーとヘンリーしかないのだが、

どちらも大量に輸入された形跡はない。

長州征伐に出陣した幕軍諸藩の中には

時代遅れの滑腔銃を購入していたところもある。

旧式になった中古の在庫整理を押しつけられたのだろうが、

海外事情に疎い藩の失策だ。

 

亀山社中がグラバーから買い付けた「ミニエー銃」とは、

エンフィールド工廠製の先込めパーカッションライフルだ。

クロード・ミニエはフランス人だが、

オッサン考案の弾丸を使うのでミニエー銃と呼んだ。

鉛の弾丸の底に鉄の楔を打ち込んであり、

撃つと楔が食い込んで弾丸の幅が広がり、

ライフルの溝に食い込んで回転する。

 

従来の先込め銃では、溝に弾丸を食い込ませながら

銃身の奥まで弾丸を押し込むのはガッツとパワーが要り、

1分間に1発程度しか撃てなかった。

手っ取り早く済ませるには

木槌で込め矢を叩きながら入れる必要があった。

慣れれば1分間に3発撃てる滑腔銃の方がいいや

と軍が考えていたのはその為。

だが、弾丸の径を小さく出来るミニエー弾なら簡単という訳。

 

最初に実戦投入されたのは、まさに

ペリーが日本に来航した1853年、クリミア戦役でのこと。

第二次長州征伐の12年も前だ。

その間に、イチイチ楔を打ち込むのは面倒と考えたアメリカ人が

弾底にくぼみを設けて同じ効果が上がるよう改良した。

亀山社中が仕入れたのも多分、こっち。

 

南北戦争で南軍が使用したので売り上げ好調だったが

1865年時点では戦争は終了しており、

在庫はだぶついていたものと思われる。

戦争をきっかけに新発明が相次いだこともあって、

「ミニエー銃」は既に旧式化しつつあった。

現にイギリスは翌1866年に後装式のスナイダーを正式化する。

 

官軍もスナイダーを「スナイドル」と

オランダ訛りで呼びながら使用するが

これはイモトもびっくりの珍銃である。

大英帝国が抱える膨大な前装銃の在庫を活用しようとした為

一から設計したら決してそうはならないであろう

そう断言できる無理矢理感が漂っている。

側面の撃鉄を生かそうと撃芯を斜めに装着したあたり、

苦労の後、というより投げやり感さえ感じさせる。

 

画期的だったのは銃ではなく、使用する実包。

ボクサータイプのセンターファイア金属カートリッジである。

ボクサータイプはアメリカで考案されたもので

ヨーロッパ製のヴェルダンタイプとの違いは

アンピルがあるかどうかだが、細かいことはどうでも良い。

硝酸銀の発火体を底部中央に置いたもので

薬莢の強度を高め、発射薬の量を多く出来る。

 

銃本体としてはプロイセンのドライゼの方が進歩的だった。

会津藩が大量に買い付けたものの

官軍に荷を押さえられてしまった。

だが、こちらはあまりにも早く開発されてしまった為、

幕末時点ではまだ紙薬莢だった。

折角だからと官軍も使用するものの不評だったのはその為だ。

ドライゼをパクッたシャスポーも

フランスから幕府に無償提供されるが、

こっちの紙薬莢はさらに湿気に弱い弱点があり、

湿気の多い日本では、ほとんど使用されなかったらしい。

 

最も金属薬莢に適合するドライゼ方式が紙薬莢で、

泥縄式に金属カートリッジに合わせたスナイダーが好評だった。

ジェットエンジンを考案しても高熱に耐える素材と

安全な燃料がなければ爆発してしまうのと同じ。

性急な製品化が必ずしもいいとは限らない。

ただし、ドライゼの方式は弟子のモーゼルによって完成され、

今日でも競技銃の全てと猟銃などに使われているが、

珍銃スナイダーは後世に何の影響も残さなかった。

 

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コメント

おはようございます。既にご存知かもしれませんが、本日発売の週刊アサヒ芸能に眞鍋かをり「SEX接待」バラした。という記事が載っています。内容は、6月10日付けで眞鍋さん側が提出した準備書面に記されていた事として、仕事場の楽屋でマネージャーから「タレント某は社長と性的関係を持ったから、番組に出演できた」などの低俗な話を聞かされた。実際に話題に上がったタレントの仕事量が増えた。と伝えています。また「性的関係を持った女性タレントに小遣いを渡していた」とも指摘しているそうです。これはアビィラの3億円反訴に対して反論として準備書面を提出し牧野への「性上納」を暴露したとあります。

投稿: kazuma | 2010年8月10日 (火) 09:30

他には、牧野から「30歳まで結婚を禁止」「妊娠したら中絶させる」と言われた。マネージャーから知人男性とのツーショット写真を盗まれ80万で買い取るよう要求された。{顔も名前も知らない政治家の選挙カーに乗せられ応援演説をさせられた}。飲んだこともないサプリの広告に効果があったかのように写真が使われた。{台本通りにコメントを述べたら違法性の疑いのある会社のイメージガールになっていた}。など眞鍋さんの、これまでの主張が載っています。牧野の反論はタレントイメージの為交際は禁じたが、中絶強要は否定、性的関係も否定しています。

投稿: kazuma | 2010年8月10日 (火) 10:00

詳しいコメントありがとうございます。
 
取材に対し弁護士は、接待に関しては「伝聞の話」と答えたようです。
言葉上のセクハラとも受け取れますが、伝聞で何を証明したいのか今一つはっきりしないのでコメントのしようがないです。

違法、反社会的内容の仕事については証明可能ですし、「女子!?ごころ」にある「大人の裏切り」の意味も「そういうことか」と想像は出来ますが。

投稿: KenNagara | 2010年8月10日 (火) 17:36

  この話題、もう訳がわからなくなっている気がします。

 どれが本当に裁判所に主張していて、どれがでっち上げか。
 どれが本人のコメントで、どれが嘘なのか
 そして、本人だとしたら、どの記事に対して、コメントを上げていて、その記事は本当なのかどうか。

 肯定するにも批判するにも的外れになる可能性が高く、
 結局、各々が信じたい内容を信じ、それを伝言ゲームで伝えるから余計おかしくなって、何が本当かわからなくなっているのが今のネットの状態だと思います。


 幸い、そんな曖昧なニュースが公に広がるはずもなく、(ネットをやっていると大事になっているようでも、)9割以上の人は 東スポから発した一連の騒動を知らない状態にあると思います。

 

投稿: firstheart | 2010年8月10日 (火) 18:30

おっしゃることよく分かります。
 
接待など、傍流マスコミが飛びつきやすいネタで尾ヒレがつきがち。目下のところ、当ブログ的には静観するしかありません。

投稿: KenNagara | 2010年8月10日 (火) 19:03

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