眞鍋さんの雪だるま的自然体
昔から気になっていたのだが、
文化人になりたがる芸能人、特にお笑いに多いような気がする。
その頂点に立つたけし師匠は、
はっきりと「お笑いの地位を上げる為」と明言している。
そう言えば、スタジオにお笑い芸人がいる時、
馬鹿にすれば笑いになるかのような演出が以前はあった。
勿論、お笑い以外のジャンルの人が、である。
お笑いを下に見る風潮が、かつてはあったようだ。
お笑い人がバラエティーのほとんどを仕切る昨今、
さすがにそんなことする人はいない。
でも、文化人っぽくしようとして力み過ぎている
お笑い出身映画監督なんてのを見かけることはある。
たけし師匠やDT松ちゃんの様に、
地位が確立された人なら余裕も見せられるが、
そうでない人はなかなか自然体とはいかないものらしい。
想像のつかないことでもないし、分かる気もする。
その点、眞鍋かをりさんは力みがない。
「クラス委員だってやったことないのに」とか言って、
偉くなろうとか本気で思っていないから。
それでいて仕事はきっちりこなしてしまう。
開けっ広げの眞鍋さん、「へ~」なんて興味を持って、
それがテレビ向けのリップサービスではなく
本当にはまったりする。
でも、
人としてのキャパシティーが大きいし、
すんなり消化してしまう能力があるので、
狙わなくても自然体で幅を広げ、大きくなってゆく。
そもそも狙ってキャラを作ったことなんて一度もない。
「ブログの女王」も「知性派」も後からついてきたもの。
売り物にしようとして賢くなった訳じゃないし、
クイズ番組で活躍しても、その為の勉強はしないと言う。
ネットに入り込んだのも自分の意思で、企画じゃない。
でも、それらから広がった数々のお仕事、
科学番組や報道番組でも得たものは余さず
血肉にしてゆくからますます大きくなる。
器用貧乏大いに結構。
それこそマスコミという業界で求められる能力だ。
巨匠となったたけし師匠は今でも華麗なタップを踏む。
紳助師匠は手品も玄人はだしで絵も上手い。
アニメ、ゲームから食べ物、お酒、
政治、経済、社会まで一人編集長の眞鍋さん。
重力に任せてころころ転がってる内に、
雪だるまみたいにでっかくなっているのかもしれないね。
でも、文化人と呼ばれるようになっても
やっぱり自然体に違いない。
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