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2010年2月21日 (日)

選ばれし者の漫画体験

椅子が壊れて床に落ちた。

マンガみたいに。

立ち上がるのに約30分を要す。

 

ベッドまで這ってゆき、

座布団、枕で階段状のスロープを作る。

それを膝で登ってベッドに腰を乗せる。

腰をくの字に曲げたままくるりと反転、

四つん這いになって立ち上がる。

 

段取りを緻密に計算し、

体の使い方、力の入れ方とタイミングをシミュレーション。

その上で、ようやく成功に導くことができる奥義である。

体力がないので試技は一回のみ。

失敗すれば回復に10分以上の休憩が必要だ。

 

立ち上がったはいいが、いつまでも立ってはいられない。

椅子が壊れているのだ。

立ち上がり可能な高さの椅子はあれ一つしかなかった。

壊れそうなので、ひと月も前に替わりを頼んでいたのに

無視された。

 

何故だろう?

自分で出来ることが少なくなると、無視は殺人に等しい。

でも、取り敢えず死ななかったので次の対策を練る。

折りたたみ式のパイプ椅子を運び、

座布団とクッションで高さを調節する。

 

車椅子から立ち上がれなくなったので、

高さ調整のクッションを入手していたのだ。

むふふふ ・ ・ ・ ざまぁ見ろ。

だが、このクッション、なんと1万円以上する!

座布団何枚分だ?

  

この種のいわゆる「福祉用品」は異常に高額だ。

発泡スチロールと座布団で自製できそうだが、

悔しいことに手が動かない。

ハイテクな高級品もあっていいが、

手軽で安価なものもなければオカシイ。

 

福祉用品のこの高価格について、

メスを入れるマスコミがあっていいとは思うが、

価格はともかく、助かったことは助かった。

 

ジストロフィーという病気、

未だ原因も治療方法も解明されていない。

それ故、体感的な病状の進行具合や対処法など

ブログに記録しておけば何らかの役に立つだろう

 ・ ・ ・ などと思っていたのだが。

 

「可哀想な自分」をアピールするつもりはない。

なのでその種のコメントを眞鍋さんのブログに発見すると

当ブログとは関係ないと思いつつも

とても気恥しく書きにくくなる。

 

だが、正確な人数は知らないが、

限られた人にしかできない体験を

させてもらっていることは確かだ。

気を取り直して、書ける内は書いてゆこうかと思う。

 

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