眞鍋さん、もう一つの収穫祭
鼻が詰まっているのだから
松茸ではなくエリンギでも良かったという眞鍋さん。
つまり、香りが分からないのなら
歯ごたえで代用できるという考え。
確かに、目をつぶり、鼻をつまんだ状態で
春菊と小松菜を判別するのは難しい。
牛と豚の赤身、鯵と鰯だって
同じ条件なら似たような結果になるだろう。
つまり、甘辛渋苦酸と
唐辛子や山椒の舌を刺すピリリ以外は
ほとんど分からなくなるということだ。
マイナスイメージの強い渋苦以外は調味料の味とも言える。
と言うことは、素材の持ち味とは、
食感・歯ごたえと鼻に抜ける香りがその正体のようだ。
特に後者は決定的な役割を果たす
と考えて良いのではないだろうか。
人参やセロリ、ピーマンなど、
ガキが「嫌い」とほざく野菜のほとんどが香りの強いものだ。
大人でも「臭みを消す」と称して
下茹でをしたり、香辛料を使ったりする。
香りとは諸刃の刃のようなものらしい。
では眞鍋さんの「かをり」は?
苦みも渋みもなくてアクも出ない。
こってりよりアッサリでしつこさもないのだけれど
味わうほどに深みがある。
面白かったりクールだったりと
料理によって持ち味が変化するのは
なにかのスパイス?
そうか ・ ・ ・
「秋の大収穫祭」とは
眞鍋さんのことだったのか ・ ・ ・
なんと実り豊かな収穫祭だろうか。
中でも一番眞鍋さんらしいのは、酢橘を絞ったホイル焼きか。
松茸の香りにアクセントが加わってるし。
ただし、鼻づまりの人には分からない。
こういうところも人と食材、一緒のようだ。
くれぐれもエリンギと間違えませんように。
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コメント
私は年中アレルギー性鼻炎です。
少し鼻が悪く匂いに鈍感です。
エリンギでも松茸でも同じかも知れません。
投稿: かずべえ | 2009年11月 6日 (金) 18:50
安上がりに済んでいいやって切り替えたら楽しいかもしれません。
投稿: kenNagara | 2009年11月 6日 (金) 21:55