太陽に吼えろ!地面に吼えるな!!
円が下がったのに株価も下がる。
消費の冷え込みは世界的な現象なので、
円が下がったくらいで持ち直す訳はない。
誰かに責任があるとしたら、
投機に走って経済を空洞化させた人々だろう。
勿論、マスコミのせいじゃない。
いい歳した大人がそんなこと信じるのはおかしいが、
一部に大真面目で本気にしている人がいるらしい。
「派遣切りを容認しないと景気がますます悪くなる」
とは小泉さんのブレーンだった人が言っていること。
今日の事態を招いた自己責任を取りたくないからといって、
他人の自己責任を口にするのはおかしい。
派遣切りを押し進めたところで、
世界の需要が増える訳じゃあるまいし、
輸出が延びて景気回復なんてことは起こらない。
輸出依存を推し進めた政策の失敗。
ごまかしてはいけない。
気の毒な人への同情は決して安っぽい感情ではない。
人類が生きてゆく上で欠かせないものだったのだ。
人間は弱い生き物なので、
独りになるとたちまち獣に食われてしまう。
だから、群れを作って助け合わなければならなかった。
弱いものを助けることは、群れを維持する上で必要だった。
群れが維持できなくなれば、全滅してしまうのだから。
「自己責任」と言う言葉は、
拉致されたボランティアや住む家をなくした元派遣社員など、
助けを必要とする人々を切り捨てる為に使われることが多い。
そんな世論に乗せられて、
いざ、自分が助けを必要とする時にどうするのだろうか?
潔く餓死して果てるのだろうか?
群れが維持できなくなれば全滅する、これは今も同じなのに。
アメリカでは、
ビッグスリーの経営陣が議会の公聴会に呼びつけられて、
巨額の報酬や豪奢な生活ぶりを槍玉に挙げられていた。
政府(税金)の支援を求める前に、
自己責任を果たせという訳だ。
責任をかぶる人の事を責任者と言う。
部下に責任をかぶせて「自分だけは助けて」
などとねだるむしのいい人のことではない。
アメリカ大企業のテクノラートと事情は少し違うけど、
責任者の定義は日本でも同じだ。
自己責任を真っ先に問われるべきはそれらの皆々様であろう。
でなければ、政府(税金)による救済を要求する資格はない。
過剰融資でバブルを引き起こした大銀行。
その結果、巨額の不良債権を抱え込んだとしても、
それこそ自己責任。
それでも国民のお金(税金)で助けてやって、
法人税まで免除してあげた。
なのにまた、自己資本比率の低下から救う為、
私達のお金が注入されている。
だけど、助けて頂いた国民の皆さんに少しでも報いよう
と言う誠意がちっとも見られないのはどうしたものか。
自己責任を問うのなら、強いものにこそ問うべき。
弱いものイジメは ・ ・ ・ みっともない。
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コメント
KenNagaraさんの言うように、勝ち組には、一般の人の気持ちは分からないのが、残念です。
負け組の私が言うのはなんですが、農業にしても、狩猟にしても、昔の人は、助けあっていたと思います。それが、本来の姿だと思っています。
投稿: かずちゃん | 2009年2月25日 (水) 16:54
だからこそ、眞鍋さんの優しさは大切なのだと思います。
投稿: kenNagara | 2009年2月25日 (水) 19:44