歴史に残るかもしれない平原綾香 sings Chopin
AMAZONからお勧めメールが届いたので開けてみると
平原綾香さんの「ノクターン/カンパニュラの恋」だ。
お勧めされるまでもなく、既に購入している。
それもAMAZONで。
但し、アルバムの方だけど。
平原綾香さんと言うシンガーは、歌手と言うより声楽家。
流行の枠の中では到底捕らえ切ることは出来ない。
「ノクターン/カンパニュラの恋」もそんな一枚。
それも、もしかすると、
「歴史的名盤」として後世に残るかもしれない。
ノクターン(夜想曲)と言えばショパンだが、
ここで平原さんが歌っているのは、正にそのショパン。
これは驚くべきことである。
ショパンは作曲家である以前にピアニスト。
ピアノ的美観、ピアノ的語法でしか音楽を作ることが出来ない。
当たり前のことだが、ピアノは旋律楽器ではない。
ピアノ的発想で貫かれた音楽を
たった一人の声で表現しようと言うのだ。
聴いてみると ・ ・ ・
さても平原綾香、恐るべき歌唱技巧である。
幅広い音域と細かなピアノ的処方を難なくこなす。
そして、ショパンの本質、
メランコリックな深い詩情と
切ないまでの思慕の心があふれんばかりに迸る。
これは驚くべきことである。
「何回言うねん!」と突込みが入りそうだが、
驚いてしまったのだから仕方がないではないか。
そして、聴いた後に残る深い余韻 ・ ・ ・
これはまさしくショパン。
既に一年前にデモテープを作成していたと言うから、
平原さんとしても熟成させた上での発表であったのだろう。
心静かに、豊かな時を過ごしたい
そんな時に、貴重な一枚。
これは先日、大阪に来られた時、
デビュー以来何かと縁の深い
MBS「ちちんぷいぷい」に出演した時の映像。
この時はピアノ一つでの歌唱。
その方がこの人らしい。
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