歴史をどう学ぶのかオバマさん
金融危機ばかりでなく、
自動車ビッグスリーへの救済まで課せられたオバマ次期大統領。
新自由主義がもたらした惨憺たる結末の尻拭いは簡単ではない。
アメリカ経済の再建は長期的課題となるだろう。
先の金融サミットでも、ブッシュ政権の最後の抵抗はあえなく国際社会によって拒否された。
「自由経済」など所詮、過去の夢なのである。
昔の自由経済時代は、政府が経済に介入することはなかった。
貨幣価値が下がってくれば、紙幣(銀行券)を金と交換した。
自然と紙幣の流通量が抑制されてインフレを防いでいた。
しかし、肥大化する経済に追いつけず、
世界恐慌と大戦、革命をもたらした。
新自由主義のアメリカでも、政府が価値を保証しなければ、
ドル紙幣などただの紙切れに過ぎない。
政府のコントロールは不可避なのだ。
一国でコントロールできないとなれば、
国際協調で介入するしかない。
金融サミットの合意は当然の帰結である。
協調路線を標榜するオバマ新大統領。
だが、巨大ファンドを真っ向から敵に回す訳にもいくまい。
どこかの国ならば、
ファンドの解体と再分配なんて事もやりそうだが、
それが新たな権力を生む事は旧社会主義の経験が物語っている。
社会主義的政策は必要だが、
戦時統制経済の亜流に過ぎなかった旧社会主義は、
失敗作としてしか参考にならない。
さて、オバマ政権は歴史をどう学ぶのか?
・ ・ ・
世界史を受験科目から外すなんて馬鹿げてるね。
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コメント
Nagaraさんがたまに書かれる経済とか政治とかの欄を見ながら勉強させてもらっています。
私は三洋電機の株を持っていて買収やら何やらで吹けば飛びそうな三洋電機がパナソニックに食べられてしまうのだろうかと思いながら、半分諦めも入っているのですが・・・・。
長い間持っていると子供のような感覚になっています。
頑張れ 三洋電機!
「かをりさん」も株を持っておられるようだし、暫くはつらい日々が続きますね。
投稿: 黒巫女椿 | 2008年11月20日 (木) 10:26
私の叔父も三洋電機の下請工場を経営しています。
業績好調のパナソニックが救世主になってくれたらいいのですけどね。
でもかぶる部門がかなりあるので切り捨てられる可能性もあって・・・予断は許しません。
投稿: KenNgara | 2008年11月20日 (木) 11:33