働き蜂がいなければ花は咲かない
他人が心配するであろうことをこともなげに語ってしまうのは、
眞鍋さんのとても悪い癖だ。
その反面、
他人の言葉にもきちんと耳を傾ける人だと言うことも、
幸いにして見聞している。
「勝手にほざいてろ」的な傲慢さは、眞鍋さんとは無縁。
逆に、気配りの優しさに胸打たれる。
だから、心配し過ぎは止める事にしよう。
その眞鍋さん、「ココだけで教えて」(『週刊ポスト』10.10)で、五木ひろしさんにインタビューしている。
演歌界の大御所である。
五木さんの立身出世話は、耳にタコが出来るほど聞いている。
母がファンクラブの会員だったので、
しょっ中、五木ビデオが家に流れていたからだ。
とは言え、眞鍋さんが生まれる前の話。
五木さん、「よく勉強してますね」と感心している。
何時もの事だが、準備を怠らない眞鍋さん。
「読んどけ」と手渡された資料にただ目を通したのではない。
「やってるぞ」アピールはないけれど
目立たない努力は変わらない。
五木さんにしても、何十回となくしてきた話なのでとても滑らか。
いい滑り出しだ。
面白いと思ったのは、
「(苦労してきたので、人気が出ても)調子に乗ったりすることもなく順調でしたか?」
「いやいや ・ ・ 調子に乗るんですよ」
「乗っちゃいましかた(笑い)」
のくだり。
実は、この反省の弁、初めて聞く。
賞レースに乗れなかった期間、
ファンにとっても憤懣やるかたない時期だったらしく、
マネージャーがテレビ局の人間と喧嘩した
などと言う噂もあったようだ。
五木さんの誠実なイメージとは裏腹で違和感を感じたものだったが、
やはりそう言う事だったのだ。
自分の弱さを素直に認められる、
そんな度量のある大人になりたいものである。
「努力は成功して初めて認められる」は名言だが、
私なりに補足すると、
「成功の可能性を探るのが努力」。
「好きなこと」「やりたいこと」と適正が合致するのは
天才と呼ばれる一部の人達。
殆どの人は自分の適正が分からない。
しかし、何が向いているかは、やってみないと分からない。
それも、すぐに諦めるのではなく、ある程度の粘りが必要だ。
それが努力。
向いていない事が分かったからと言って、落ち込む必要はない。
努力の方向性を変えれば、不意に道が開ける事もある。
目立たない小さな事でも、努力をいとわない眞鍋さん。
その積み重ねは、決して無駄にはならないだろう。
「一発当ててやろう」的あだ花ではなく、
眞鍋さんらしい美しい花を咲かせるはず。
これもやっぱり ・ ・ ・ 真心眞鍋流か。
| 固定リンク
「眞鍋かをり・書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 自分探しじゃないけれど行ってみたいぜ再認識の旅(2016.09.12)
- それぞれのベストバランスと眞鍋さん『日経WOMAN』インタビュー(2016.09.10)
- いずれまぁるくなる眞鍋さんの「サンカクなきもち」(2016.02.24)
- 眞鍋さんの新しい旅路(The Japan Times for WOMEN)(2015.09.07)
- サイン会も終わりましての眞鍋さん(2015.06.13)
コメント