ベストセラーよりロングセラー
眞鍋さんが前から共感していた角田光代さんへのインタビュー(「ココだけで教えて」『週刊ポスト』10.3)。
眞鍋さんのてきぱきとした質問にとても素直に答えておられる。
素直な上に自然体で、我を張らず謙虚。
コレ、まるで眞鍋さんが眞鍋さんにインタビューしてるみたいだ。
でも、似ているが故に、相違点も浮かび上がってくる。
例えば時間感覚の違い。
若さと美貌のグラドルとしてデビューした眞鍋さん。
若さに変わるものを身につけなければ生き残れない。
美貌は保てても若さは時間。
だから、F1の様にフルスロットルで全開走行を続けている。
他方、作家は一生仕事。
作風の変化はあっても物書きは物書きだから、
やることは一つ。
「30までにベストセラーを」なんて焦ってもしょうがないから
腰を落ち着けて取り組める。
無論、個人差はあるだろうけど、
若さの限界に追われることはない。
我を張らず、素直で謙虚な眞鍋さんだけど、
その反面、至って元気、かつアクティブ。
穏やかで「マイナス思考」と自己評価する角田さんと
ちょっと違う。
結果、恋愛に対しても
以前から「バリバリ追っかける派」を自称する眞鍋さんに対し
種をまいて耕し、水をやって育てる派の角田さん。
まさに対照的。
ただ、いつもとは逆に、褒められたりおだてられたりの眞鍋さん。
「恋愛ハンター」の上に「結婚していても(恋愛の)ディテールだけを楽しんで」後を切ってしまえば「罪にはならない」と、浮気宣言(?)まで飛び出した。
どえらく強気になってしまったけど、
眞鍋さん、意外とおだてに弱い?
それとも、
ディテールだけを楽しむ遊びの恋愛術を身につけたと言う事か。
その方が、ディテ-ルに溺れる自爆型よりは、
ずっと頼もしくはあるけれど。
売れても売れなくても、作家は小説を書くより他にない。
でも眞鍋さんは ・ ・ ・
キャスターなどジャーナリスティックな世界を足場に、
バラエティーやドラマにも出る麻木師匠の後継者になるのか。
浅野ゆう子さんの様に、30過ぎて演技に開眼。
大女優への道を歩むのか。
それとも、新たに眞鍋さんだけの第3の道を切り拓くのか。
まだ分からない。
だが、いずれにせよ、眞鍋さんには信じていい可能性がある。
実現を望みたいのはベストセラーよりロングセラー。
そうあって欲しいと心から思う。
今日もスタートグリッドに並ぶ眞鍋さん。
でも人生は、全開走行のSSだけじゃなく、
周りに合わせるリエゾンもあるラリーみたいなもの。
SSで勝ってもリエゾンで負ける事もあるから分からない。
でも、手抜きをしない眞鍋さんなら心配なし!
安心して勇姿を見守ることにしよう。
| 固定リンク
「眞鍋かをり・書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 自分探しじゃないけれど行ってみたいぜ再認識の旅(2016.09.12)
- それぞれのベストバランスと眞鍋さん『日経WOMAN』インタビュー(2016.09.10)
- いずれまぁるくなる眞鍋さんの「サンカクなきもち」(2016.02.24)
- 眞鍋さんの新しい旅路(The Japan Times for WOMEN)(2015.09.07)
- サイン会も終わりましての眞鍋さん(2015.06.13)
コメント