変わらなくても見えてくるもの
何気にCSを見ていると、かつて映画館で幕間に上映されたゴジラ映画の「予告編」なるものを、立て続けに流していた。
シュールである。
大体ゴジラと言うヤツ、何類なのか?
トカゲの様な格好をしているくせに腕力が強く、打撃は勿論、プロレスや柔道の技まで使う。
果てに、岩を掴んで投げつけるとあっては、 これはもう類人猿である。
トカゲの姿をした類人猿だ。
だが、私にとって怪獣映画と言えば「ガメラ1999」。
なんと言っても、
「こっちこっち」「エッ!」「キャーッ!」と言うシンプルな台詞で、
仲間由紀恵さんが約1分間の熱演を見せた作品だからだ。
茶化している訳ではなく、古いドラマなどにもチョイ役で出ていて、
「あっ!あの人」等の短い台詞と演技で強烈な印象を残していた。
お馴染みのヘアスタイルとうわずった口調。
端正な容姿とはどこかアンバランスで不思議な存在感。
型破りでハチャメチャな役をやったら面白いかも ・ ・ ・ なんて思っていたら、同じ事を考える人はやはりいるものである。
しかし、特定のキャラを売りにするではなく、「功名が辻」などの主役も立派にこなした。
もうアンバランスとは感じない。
変わった訳ではないのに。
テレビに出始めた頃の眞鍋さんも同じだ。
「出来な~い」なんて絶対に言わないアクティビティと、
あっと驚く知性と思考力。
アイドルにしては笑いに貪欲で、お笑いにしてはやたら賢い。
初めて見るタイプ。
アンバランスとはちょっと違うけど、
ギャップの塊。
その後も嫌と言わないアクティビティはいろんな方面に発揮されて
「『出して出して』なんで、どんどん見てください」
なんて言ってた事もあるけど、
落ち着くとこに落ち着いてきた。
元々賢かったから、
「知性派」と呼ばれる様になっても、キャラには縛られない。
元々能力があって、アクティブな姿勢も変わらないから、
いろんな方面で力を発揮するのも当然。
元々綺麗だから、
内面の充実が益々魅力的に見せる。
エライと思うのは、グラビア時代を含めて、
得たものを切り捨てようとしないこと。
だから容姿にも油断がない。
「今の眞鍋さん」に全てがぎっしり詰まっている。
トカゲの姿をした類人猿より多彩かも。
ゴジラを見て誰も「ヘンだ!」と言わないように、
「眞鍋かをりの世界」も、
やがて一つの大きな個性になるのだろう。
変わった訳ではないのに。
そんな眞鍋さんに出会える日がとても楽しみだ。
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