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2008年5月20日 (火)

比べる相手を間違えた~ホロヴィッツのこと

眞鍋さんと堀内氏の対談であることを思い出した。

ガキの頃、親に無理やりピアノを習わされたのだ。

「え~っ!何で~?」って感じだったけど、半年もすると指が動くようになってくる。出来るようになると面白さも分かってくる。で、テングになる。ガキに良くあるパターン。

だが ・ ・ ・ 聴いてしまったのだ。

よりによって、あの、ホロヴィッツ

まぁ、驚いたのなんのって、椅子から転げ落ちるかと思った。

満天の星空を仰ぎ見るかの如く、煌く様な粒揃いのタッチ!どこにも濁りがなく、和音ですら透明だ。ありうべからざる奇跡を目の当たりにする思い ・ ・ ・ 

ピアノからどうやってあんな音が出せるのか?色々と試してみたが、出せる訳がない。ピアノと言う楽器をあのように響かせたのは、後にも先にもホロヴィッツただ一人なのだから。そのピアニズムは他に類例がなく、超越している。正しくも、孤高の人なのである。

そんなピアノ演奏史上空前絶後の存在と自分を比べた私もバカだが、ショックは大きかった。結局ピアノを弾くことを止めてしまった。

 

人と比べなけりゃ、もっと色々な楽しみ方があったものを、と今さらながら悔やまれる。別にピアノ演奏史に残るヴィルトゥオーゾになんかなる必要なかったのに。

ちなみに、当時聞いたのは1960年代に録音されたシューマンのクライスレリアーナ。勿論、今でも販売されているが、ホロヴィッツの録音はその全てが人類史上の事件である。度胸のある方はお聴きになられたら良い。驚愕の世界が待っている。

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