« 気にするこたぁない馬鹿報道 | トップページ | 多事雑感~中国、北朝鮮 »

2008年4月21日 (月)

今明かされる「眞鍋脳」の秘密~「女子!?ごころ」

眞鍋かをりさんは、やはり非凡な人だ。新刊書「女子!?ごころ」では、その「眞鍋脳」の神秘が驚くほど平易に自らの言葉で解き明かされている。

例えるには相手がデカ過ぎるかもしれないが、タイプとして似ているのはW.A.モーツァルト。モーツァルトは学校教育を受けていない。なんせ7歳で演奏旅行に連れ出されたのだ。それから先は旅、旅、旅 ・ ・ ・ 訳も分からず連れ回され、ここが何処かも知らされず、言われるままに鍵盤に向かった。しかし、見知らぬ土地で見聞きしたことを自然と吸収し、自分流にアレンジしていった。それが彼の作曲技法だ。

考えてから動くのではなく、動きながら考える。

周到に理論武装を整えてから事にあたると、上手くいかなかった場合、「何でだろう?」といちいち振り出しに戻らなければならない。だが、自分流に導き出したソフトを絶えずアップデートしてゆくと、立ち止まることなく進化を続ける。

これが「眞鍋脳」の謎を解く鍵だ。

この書ではその過程がいとも自然に語られている。さらりと弁証法が現れたりするのだが、この人のことだし、もう驚かない。「眞鍋脳」は単なる経験主義とは一線を画す。法則性を発見し、実践的に検証する。既存の方程式に対しても、それを鵜呑みにするのではなく、常に自分流にアレンジしてゆく。そこにも彼女流の分析と発見、批判と検証がある。科学的だ。しかし、あくまでも自然体。川の流れのように止まることがない。

「半年後はまた変わってると思う」と、彼女自身がエピローグで言っている。

水が流れる限り、進化は続くのである。

我を張らず謙虚。でも前向き ・ ・ これが素直でしなやかな思考の柔軟性と吸収力を支えている事は間違いない。基本的なポテンシャルが高いからこそ可能なことだ。

前から気になっていた集中力も本人の口から語られていて納得した。全体として物凄くフツーに語られているが、内容は凡庸とはほど遠い。

さりげなく、さりげある書。

 *「反物質」のくだりで「暗黒物質」(未知の物質)との混同が見られるのはご愛嬌(物質と反物質が接触するとエネルギーに転換される。その威力はTNT火薬の数百億倍!共存は出来ない)。サイエンス・ゼロではどちらの特集もやったのでちょっと混線したかな?

|

« 気にするこたぁない馬鹿報道 | トップページ | 多事雑感~中国、北朝鮮 »

眞鍋かをり・書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今明かされる「眞鍋脳」の秘密~「女子!?ごころ」:

« 気にするこたぁない馬鹿報道 | トップページ | 多事雑感~中国、北朝鮮 »