« メガスポがリニューアル | トップページ | 眞鍋さんが目立たない!~の巻 »

2008年4月 8日 (火)

中国って何だ?~地名と民族名は別のもの~

チベット問題で聖火リレーが大変なことになっている。突っ込み出したらキリのない話。でも、物凄ーく基本的な疑問も湧く。

チベットは中国なの?

中国が軍隊を送ってチベットを制圧し、漢民族を移住させたのが元々の火種。つまり、チベットは中国ではなかった?じゃあ「中国」ってそもそもなんだ?

かの地の歴代皇帝は国号なんて名乗らなかった。自分が世界の中心だと思ってたから。国の名前というのは皇帝が与えるもので自ら名乗るものではない、と言うわけで。

20世紀、そうも言ってられなくなって「中国」と言う言葉を使い出してから混乱が生まれた(と思う)。

中国=地名

中国=漢民族

この二つが区別されたり一緒にされたり、その時々に都合よく使い分けられているように思う。

現在の中国は明らかに漢民族が「少数民族」を支配する漢民族国家だ。でも、その土地(領土)の大部分は清王朝が築いたもの。そのルーツは満州八旗軍を率いた英雄ヌルハチ。彼が打ち立てた後金の三代目が明を滅ぼして清を建国した。つまり、満州人を名乗る彼らが漢民族を征服したわけだ。英国が印度を植民地にしたのと同じである。

中華料理の「満漢全席」の「満」は満州人の「満」。満人と漢人はこれから仲良くやろうと征服者の満人が漢人を招いて開いた宴席料理だ(完全に対等になったわけではないけれど)。北京の紫禁城でナントカ殿を見上げてみると、右に満州文字(ハングルに似ている)、左に漢字で書かれた看板が掲げられている。

清王朝は滅びたけれど、だからと言って、その領土が丸まる被支配者だった漢民族のものになると言うのはヘンだ。印度が独立したからと言って、英国や豪州が印度領になるわけではない。

中国の歴史家は満州事変を日中戦争に含めていない。満州は中国ではないからだ。ところが他方では、同じ満州人が築いた清を「中国歴代王朝で最大の版図を築いた」とか言う。

これはおかしい。最大の版図を築いたのは元ではないのか?元はモンゴル帝国だから別だと言うのなら、清は満州帝国だ。どちらも漢民族国家ではない。ラストエンペラーを担ぎ出した大日本帝国が「満州国」なるものをこさえたので日本人にとって話がややこしくなるのだが、ここで言う満州とは、勿論、自ら満州人を名乗る人々が自ら築いた国々のことだ(渤海まで遡る)。

要するに、清の領土=中国固有の領土と言いたいだけでしょ?

でも、清は中国を支配した外国なのであって中国そのものではない。

清は漢民族の土地を支配したから中国だー清が拡大した領土も中国だー中国は漢民族(あるいは中国人民)の国だーだから我々が支配するのだ ・ ・ ・ これは非常に手前勝手な理屈だ。

漢民族は満州人の支配から独立した。漢民族にその権利があるのならその他の「少数民族」にもその権利があるはずだ。

中国=漢民族国家の境界線は漢民族自らが、物凄く分かりやすい形で地上に線引きしている。人工衛星からでも見えると言うアレだ。

21世紀にもなって、350年前に興った満州帝国の植民地支配を継続しようって言うのは時代錯誤じゃないだろうか?

|

« メガスポがリニューアル | トップページ | 眞鍋さんが目立たない!~の巻 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中国って何だ?~地名と民族名は別のもの~:

« メガスポがリニューアル | トップページ | 眞鍋さんが目立たない!~の巻 »